「マクドナルドで時給800円で働いていた高卒男性が、アメリカのマイクロソフト本社(平均年収約3050万円)に引っ張られる、サクセスストーリー」
――そう聞いて、どんな人生を思い浮かべるだろうか。彼のこれまでの歩みには、仕事への向き合い方やキャリアを考えるうえで、学ぶべきものがつまっている。

※IT系求人サイトPaysa調べ。年収比較は編集部推計。

小さな頃から、パソコンに触るのが大好きだった

吉田大貴、29歳。1990年、大阪府豊中市生まれ。一人っ子。11歳まで関西を転々として過ごしたと話すが、関西弁はまったく感じない。

マイクロソフトコーポレーション カスタマーアドバイザリーチーム シニアプログラムマネージャー 吉田大貴氏
マイクロソフトコーポレーション カスタマーアドバイザリーチーム シニアプログラムマネージャー 吉田大貴氏

「両親の『世界で活躍する人になってほしい』という方針から、インターナショナルスクールに通っていました。なので、友達との普段の会話はずっと英語だったんです。両親とも英語も話せない、普通の日本人なんですけどね」

小さな頃から、パソコンに触るのが大好きだった。吉田さんが最初にパソコンに熱中したのは5歳のとき。折しもウィンドウズ95が発売され、日本のITの夜明けともいえる時代だった。「シャープ製のワープロ、書院にハマりました」。英語とパソコン。この2つの得意分野が、吉田さんのキャリアの両輪となる。